看護管理者になるには、まず看護師として5年以上の実務経験を積む必要があります。看護管理者の資格は看護師になってすぐ取得できるものではなく実務経験を5年積み看護師として基本的なスキルを身に着けることが求められます。
この期間はひたすら経験を積むことに心血を注いでいかなければらないためつらく感じることも多いですが、そのあいだに実際に職場の管理職がどのように働いているか注目する良い期間となるものです。
看護師として5年間の実務経験を積んだら、次は認定看護管理者教育を受けるか、大学院で看護管理の単位を取得し修士課程を修める必要があります。認定看護管理者の教育課程にはレベルがあり、ファーストは105時間、セカンドが180時間、サードが180時間となっているため、合計で465時間が必要になります。
看護管理者の資格は試験に合格すれば良いというものでは無く定められた教育を受けなければなりません。看護師の仕事と並行して勉強をするケースがほとんどのため、なかなかハードといえるでしょう。認定看護管理者教育と大学院での単位取得とどちらが無理が無いかを見極めて学んでいく必要があります。
必要な教育を受けたら、いよいよ認定審査です。認定審査は1年に1回で、マークシート方式の4択問題と、論述問題が出題されます。問題の内容は社会保障制度から看護実践における倫理的課題まで出題範囲が幅広く、普段看護師として働いているだけでは目の向かないジャンルも多いです。そのため、審査対策として認定看護管理者カリキュラム基準を参考にしっかり試験対策を行っておく必要があります。